対応規格・規制 RoHS指令について

RoHS指令とは

RoHS指令とは、The Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electronic equipment(電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する欧州議会、および理事会指令)の略称です。2002年に最初のRoHS指令が公布され、2011年に全面改正されました。

  • RoHS1(2002/95/EC): 2006年7月1日適用開始
  • RoHS2(2011/65/EU): 2011年7月1日EU官報、2011年7月21日発効
また、2015年には、4種類のフタル酸エステル類が規制対象物質に追加されています。

 

適用範囲

改正RoHS指令(2011/65/EU)の規制対象製品は、旧RoHS指令(2002/95/EC)の規制対象10カテゴリに加えて、「その他の電気電子機器」として新たに11番目のカテゴリを設定し、対象範囲を拡大させました。この改正により、基本的には定格電圧で、AC(交流)1,000V以下またはDC(直流)1,500V以下の電気電子機器は全て改正RoHS指令の対象製品になります。

制限物質名称、許容濃度、および適用開始時期は、別表1を参照してください。
 

RoHS指令対象製品

1大型家庭用電気製品7玩具
2小型家庭用電気製品8医療用機器
3ITおよび遠隔通信機器9監視および制御機器
4民生機器10自動販売機
5照明装置11上記のカテゴリに適用されないその他の電気電子機器
6電動工具  

当社製品は、一部のFAコンピューター製品を除いて、「9: 監視および制御機器」に該当します。ただし、弊社製品を部材としてお客さまの製品に組込んで販売される場合には、お客さまの製品が規制対象であるか否かで判断されます。お客さまの製品がRoHS指令の規制対象外の場合、組込む当社製品も規制の適用は受けません。
 

別表1

制限物質最大許容濃度適用開始日(カテゴリ8医療機器・カテゴリ9監視・制御機器)適用開始日(カテゴリ1-7および10)適用開始日(カテゴリ11)
0.1%2014年7月22日

体外診断医療機器: 2016年7月22日
産業用監視・制御機器: 2017年7月22日
2006年7月1日2019年7月22日
水銀0.1%
カドミウム0.01%
六価クロム0.1%
PBB0.1%
PBDE0.1%
DEHP0.1%2021年7月22日2019年7月22日
BBP0.1%
DBP0.1%
DIBP0.1%

 

当社のRoHS指令への取り組みについて