製造装置をワイヤレス環境にできる、タッチパネルインターフェイスSP5000シリーズ ワイヤレスLAN内蔵モデルを発売

掲載日:2015/5/25
株式会社デジタル(社長:安村義彦)は、製造現場の装置に組み込まれている各種制御機器の情報とオフィスで使われている生産管理の情報を簡単につなぐことのできる”スマートポータル” SP5000シリーズにワイヤレス通信ができるモデルを新たに発売します。

近年、信頼性やセキュリティの面から導入が進んでいなかった製造現場においても、無線の利便性やテクノロジーの発達により無線を活用したソリューションの導入が進んできています。今まで粉塵や埃が舞う製造現場で無線環境を構築するには無線LANルーターの選定や設置場所に制約がありました。この製品は各種環境規格を取得したベゼル(枠)部分にワイヤレスアンテナを内蔵しており、無線LANルーターの選定や設置の手間や、現場の粉塵や埃による故障の心配がありません。通常装置の操作設定用として使われているプログラマブル表示器や産業用コンピューターの代わりに本製品を採用いただくだけでワイヤレス環境が実現します。
製品名型式発売日参考標準価格(税別)
SP-5660TPPFXSP5660TPD6月1日¥344,000

SP5000シリーズ ワイヤレスLAN内蔵モデルの主な特長

1. 無線を活用して装置の立ち上げ時やメンテナンス時のデバッグ効率を向上

装置を製造現場へ導入する時の立ち上げ時やデバッグ時にノートパソコンを接続して調整や確認をしますが、様々な部材や装置が並ぶ工場では、ノートパソコンを置く場所がない、制御盤が開けられない、パソコンを接続するケーブルがつなぎにくいといった状況がよくあります。そのような場合、本製品を使えばどこでもデバッグが可能になり、効率的に作業を行うことができます。

2. 装置をネットワークに組み込むためのケーブル配線の手間を削減

新たな装置を導入する際、その装置のデータを活用するために既設のネットワークへ組み込むには天井へのケーブル配線をするのが一般的です。しかし、そのための工数やコストがかかります。インターフェイスとして本製品を使った装置であればそのような工数やコストが不要になります。また、無線であれば工場のラインやセル生産などの配置変更も容易です。

3. タブレットやスマートフォンを活用したリモート監視を簡単に実現

産業用途に特化したタブレット/スマートフォン向け遠隔監視アプリケーション「Pro-face Remote HMI」を提供しています。このアプリケーションとSP5000シリーズワイヤレスモデルを使えばルーターを導入せずに、いつでもどこでもタブレットやスマートフォンで生産状況や装置の状態を確認することができます。

4. ワイヤレス用のIPアドレスで制御用のネットワークと安全に共存

ワイヤレスネットワーク用にIPアドレスを持っているので、SP5000シリーズにつながるワイヤレス機器と、装置の制御機器とネットワークを分けて管理することができるので、製造にかかわる制御系への影響を気にしている方も安心して無線機器を製造現場に導入することができます。

5. その他の特長

  • 視認性と操作性に優れたマルチタッチディスプレイ採用で、装置でもタブレットのような操作性を実現できます。
  • ディスプレイと本体が分かれたモジュラーデザイン採用で、ディスプレイだけの交換や、ボックスだけの交換が可能なモジュール構造。短時間で簡単にメンテナスが可能です。
  • Windowsアプリケーションが使えるのでマニュアルPDFやExcelで作成したトラブルシューティングガイドなど、そのまま活用できます。
  • イーサネットポートを2ポート搭載。SP5000をゲートウェイにして、オフィスと工場のネットワークを物理的にセグメント化し安全なネットワークが構築できます。
  • 各種機器とプログラムレスで接続できるドライバーを用意したことにより豊富でかんたんな機器接続を実現可能です。
  • 各種海外安全規格であるIP65F/IP66F/IP67Fを取得しているので埃や水滴、オイルミストがある環境でも安心して使えます。

主な仕様

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